2021年10月11日月曜日

「陰陽五行説」と“桃”太郎

火の神を産んだことで、下半身に火傷を負い「神避り(かむさり)」つまり死んでしまい...冥界(黄泉の国)に逝ってしまったイザナミ。

イザナギはその亡き妻との再開を望み♪禁断の冥界に足を踏み入れたもの、そこで見た変り果てたイザナミの姿に慄き・逃げ戻ろうとします。

しかし、そのイザナギを
冥界に住み着く恐ろしい鬼女の黄泉醜女(よもつしこめ)と変り果てたイザナミが追いかけまわします。

追いつかれそうになりながらもイザナギは、
~(/≧∇≦\)嫌だぁぁー///山葡萄~♪
ε=ε=ε=(help´Д`)ノ///タケノコ~♪
助けて!!ヾ(゚Д゚;三;゚Д゚)ノ///桃~♪といった具合に
黄泉醜女に向けて次々と食べ物を投げつけ、
なんとか逃げ切ることが出来るわけなのですが...

今回はそのシーンの最後に投げ、そして
魔除け効果抜群だった“桃”について、深掘ってみたいと思います♪

話は突然・変わりますがw、
「陰陽五行説」という東洋思想があります。
これは、物事を大きく陰と陽の2つに分けたうえで(陰陽説)、更に5つの要素に属させるといったもの(五行説)です。

五行説の5つの要素とは「木・火・土・金・水」の五行であり、
方位(方角)・季節・臓・腑など...いろいろなものがこの5要素の属性として分類・配当され、それらは互いに関連もし合います。

さぁて(ここで質問ですが...)、
その「陰陽五行説」と桃太郎(の物語)には、密接な関わりがあることをご存じでしたか?

桃太郞に登場する鬼は、
“牛”のような角を生やして“虎”の腰巻きをしていますよねぇ♪

“牛”→に、
“虎”→(@o@ !!

丑寅といえば...「北東」の方角にあたる鬼の入口“鬼門”、
その対極側である「南西」の方角が鬼の出口“裏鬼門”= 未にあたります。

そして、
この“裏鬼門”から時計回り・五行説に沿い進めると不思議なことに、
十二支のサル(申)トリ(酉)イヌ(戌)に出会い・行き着くことになります。

更に興味深いのは...
このサル(申)・トリ(酉)・イヌ(戌)は「木・火・土・金・水」の“金行”に当たり、
“鬼門”に打ち勝つために配置されたかのように、この“金行”には五果の“桃”が割り当てられているのです。

つまり、
桃太郎(の物語)においても、
「古事記」におけるイザナギが黄泉醜女に投げつけたエピソードからも判るよう、
神話・昔話においては...
“桃”は霊性が高く邪気を祓う力がトップクラスに強い食べ物として扱われているわけです。


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